- 「生え際がM字になってきてる気がするけど、これってAGAなのかな」
- 「M字ハゲを治すことはできないのかな」
- 「若くてもM字ハゲにはなるんだろうか」
この記事を読まれている方は、こういった悩みを抱えているのではないでしょうか。そこで本記事ではM字ハゲとAGAの関係から、対策方法まで解説いたします。
最後にはM字ハゲに関するよくある質問についてもまとめてますので、ぜひお目通しください。
目次
M字ハゲはAGAの初期段階
M字ハゲとは左右の生え際が後退して、額の形がM字に見える薄毛のことを指します。
M字ハゲの場合には高い確率でAGAであることが考えられ、AGAの進行度合いを指標であるハミルトン・ノーウッド分類において、M字ハゲはAGAの初期段階の状態です。
M字ハゲに明確な基準はないものの、後退している剃り込み部分に指が2本以上入る場合にはAGAによるM字ハゲの可能性が高いでしょう。
また、生まれつきM字ハゲの場合でも「剃り込みが深くなってきた気がする」と感じてる場合には、注意が必要です。AGAが進行するにつれて、より一層剃り込みが深くなり、今よりもM字が目立つ可能性があります。
10代~20代の若い人でもM字ハゲになる可能性は十分にある
AGAの発症者の割合は年齢が上がるにつれて増えていきますが、10代~20代の若い人でもAGAになる可能性は十分にあります。実際にAGAの発症者のうち、約10%もの人が20代なのです。
男性ホルモンの分泌量が増えるタイミングでAGAになる
若年層でもAGAを発症する可能性がある理由は、男性が思春期を迎えたタイミングで急激に男性ホルモンの分泌量が増えるためです。
AGAの原因はDHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる男性ホルモンによるもの。DHTは男性ホルモンであるテストステロンと還元酵素の5αリダクターゼが結合することによって生成されます。
DHTは男らしい体を作るにあたって必要な男性ホルモンではありますが、DHTがアンドロゲンレセプターと呼ばれる受容体に取り込まれることで、脱毛因子であるTGF-βが作られ、この物質によって髪の毛の基となる毛母細胞や毛乳頭の活動が弱められてしまうのです。
AGAはこういったメカニズムで発生することから、男性であれば誰しもが起こり得る上、10代~20代が発症してもおかしくない病気なのです。
M字ハゲになる原因はAGA以外にないのか
薄毛になる原因には血行不良や生活習慣の乱れなど、さまざまなことが挙げられますが、こうした原因の場合、生え際が局所的に影響を受けるというよりは、髪の毛全体が満遍なく薄くなるといったケースが多く見られます。
帽子やヘアバンドなどで一定方向に髪の毛が引っ張られ、抜け毛が起こる牽引性脱毛症の可能性も考えられますが、生え際の左右だけが局所的に後退するというのは、特殊な髪型でもしていない限りは、あまり起こりません。
M字ハゲだからといって、必ずしもAGA以外の原因がゼロという訳ではありませんが、高い確率でAGAであると思った方が良いでしょう。
M字ハゲの対策方法
M字ハゲの主な原因はAGAであると説明させていただきましたが、では具体的にどのような対策方法をとるべきなのでしょうか。
M字ハゲの対策方法としては、以下の3つが挙げられます。
- AGA治療
- 育毛剤・発毛剤を使用する
- 剃り込み部分が目立ちづらい髪型にする
それぞれ詳しく解説していきます。
AGA治療
M字ハゲの場合、最も効果的な改善方法はAGA治療でしょう。AGA治療では主に内服薬による治療を行います。
治療と聞くとハードルが高く聞こえますが、主な治療内容としては内服薬を用いたものがほとんどです。
治療に使用される薬剤としてはフィナステリド・デュタステリド・ミノキシジルタブレット(又は外用薬)の3種類。フィナステリドとデュタステリドにはDHTの基となる5αリダクターゼの活動を抑制し、ミノキシジルタブレットは毛母細胞・毛乳頭の活性化と血行促進の効果があります。
育毛剤・発毛剤を使用する
育毛剤は頭皮環境の改善および抜け毛の防止効果があります。具体的には血行促進効果や保湿効果などが挙げられ、育毛剤は「これ以上、髪の毛を減らしたくない」という方におすすめの対策方法です。
逆に「髪の毛を増やしたい」という場合には発毛剤を使用する必要があります。育毛剤には直接的に発毛を促進させる効果のある成分が含まれておらず、それらの成分が配合されたものは発毛剤という扱いになるのです。
発毛剤には厚生労働省にも効果が証明されているミノキシジルが配合されており、先に述べた通り、毛母細胞・毛乳頭の活性化と血行促進の効果によって、発毛が期待できます。
育毛剤と発毛剤のどちらもドラッグストアで購入ができるので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
剃り込み部分が目立ちづらい短髪にする
M字ハゲになると前髪やサイドの髪の毛を伸ばして隠す方もいますが、長髪の場合はちょっとした隙間から地肌が見えてしまうと、かえって目立ってしまう可能性があります。
そのため、M字ハゲの方は基本的に短髪がオススメです。特にセンターラインを残してサイドをツーブロックにしたソフトモヒカンスタイルであれば、M字ハゲの部分との境を分かりづらくすることができます。
M字ハゲに関するよくある質問
最後にM字ハゲに関するよくある質問についてまとめて回答いたします。
Q. M字ハゲは一生治らないというのは本当ですか?
M字ハゲの原因がAGAである場合には、一生治ることはありません。
AGA治療薬を用いることで、元の髪の毛の量に近い水準に戻したり進行を止めたりすることはできるものの、完治することは無く、薬の服用を中止すると、また抜け毛が進行します。
Q. 高校生でMハゲになることはありますか?
高校生でもM字ハゲになることは十分に考えられます。
先に述べた通り、10代半ばの思春期の頃から男性ホルモンの分泌量が急激に伸び、AGAの原因とされている男性ホルモンのDHTが生成されるためです。
まとめ
今回はM字ハゲとAGAの関係性から対策方法まで解説させていただきました。本記事で重要なポイントは以下の3つです。
- M字ハゲはAGAの初期段階の形であり、原因がAGAである可能性は極めて高い
- 10代~20代の若年層でもAGAになる可能性は十分にある
- AGAの対策方法はAGA治療薬が最も効果的である