デュタステリドの効果や副作用は?初期脱毛や効果のでるタイミングなども徹底解説

  • 「デュタステリドの効果ってなんだろう」
  • 「デュタステリドの副作用ってなんだろう」
  • 「デュタステリドを服用すると、いつから効果が実感できるんだろう」
  • 「デュタステリドを飲むと逆に抜け毛が増えるっていうのは本当かな」

この記事を読まれている方は、このような悩みを抱えているのではないでしょうか。そこで本記事はデュタステリドの効果や副作用をはじめ、効果を実感するまでに必要な期間や初期脱毛の症状についても解説。

ぜひ、最後までお目通し下さい。

デュタステリドとは?効果やフィナステリドとの違い

デュタステリドは5αリダクターゼの阻害効果を持つAGA治療薬および、成分のことを指します。デュタステリドを主成分とした先発医薬品はザガーロと呼ばれ、2001年にグラクソ・スミスクライン社が開発しました。今では様々なジェネリック医薬品が販売されています。

AGAの原因はDHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる男性ホルモンとによるものとされていますが、デュタステリドはDHTが生成されるにあたって必要な5αリダクターゼの活動を抑制させることで、AGAの進行を止める働きを持ちます。

フィナステリドとデュタステリドの違い

デュタステリドと同様に5αリダクターゼの阻害効果を持つ薬には、フィナステリド(プロペシア錠)が挙げられますが、活動を抑制させる5αリダクターゼの対象範囲が異なります。

5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類が存在し、それぞれ働きは同じであるものの体内の分布が異なります。Ⅱ型が主に頭皮に分布されているため、AGAの主な原因はⅡ型の5αリダクターゼとされていますが、Ⅰ型も全身に満遍なく分布されていることから、Ⅰ型の影響も無い訳ではありません。

フィナステリドはこのⅡ型に対してのみ抑制効果を持つのに対し、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方に抑制効果を持ちます。

AGA患者に対する各薬剤の試験結果では、フィナステリドよりもデュタステリドの方が高い効果を示し、血清DHT値を比較するとフィナステリドは73%、デュタステリドは93%もの減少が確認されました。

しかし、それに伴い副作用の発生率についてもデュタステリドの方が高く、勃起機能不全や性欲減退などの副作用がフィナステリドでの発症率が約1%であるのに対して、デュタステリドは約5%もの患者で見られたのです。

また、値段についてもデュタステリドの方が高く、フィナステリドが1カ月辺り5,000円ほどであるのに対し、デュタステリドは8,000円ほどで販売されています。

デュタステリドの効果がでるまでにはどれぐらいの期間が必要か

デュタステリドの効果を実感するまでには、個人差があるものの早ければ3カ月ほどで基本的には半年ほどの期間が必要になります。

何故、効果を実感するまでにこれほどの期間が必要かと言うと、髪の毛のヘアサイクルが関係しているためです。

ヘアサイクルとは髪の毛の新陳代謝のこと

今生えている髪の毛は永久に伸び続けるということは無く、一定の期間が経つと抜け落ち、また新たな髪の毛が生えてきます。

髪の毛が成長する期間を成長期、髪の毛の成長が止まる期間を退行期、髪の毛が抜け落ちる期間を休止期と呼び、これらが繰り返されるサイクルのことをヘアサイクルと呼びます。

AGAの場合、ヘアサイクルにおける成長期が極端に短くなってしまっており、AGA治療薬によってヘアサイクルが正常化され、新たな健康的な髪の毛が生えてくるまでに一定の期間が必要であることから、デュタステリドの服用をはじめてから、効果を実感するまでに約半年ほどの期間が必要になるのです。

AGA治療薬を服用して初期脱毛が起こるのはヘアサイクルの関係

デュタステリドをはじめとしたAGA治療薬を服用すると「かえって抜け毛が増えてしまった」という話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

それは、このヘアサイクルの正常化が関係しており、AGA治療薬によって毛母細胞が活性化されることで、急速に成長期がはじまり、新たな髪の毛が生まれ、今ある古い髪の毛が抜け落ちていくためでです。

初期脱毛は1カ月~3カ月ほど続く症状である上、人によってはかなりの抜け毛が生じることから、怖くなって服用を中止してしまう方もいます。しかし、 初期脱毛は薬が効いているという証拠でもあるため、必ず服用を継続するようにしましょう。

デュタステリドの副作用

デュタステリドの副作用としては、以下のような症状が挙げられます。

発生率症状
1%以上性機能不全(性欲減退・勃起不全・射精障害)
1%未満発疹・頭痛・抑うつ気分・乳房障害・腹部不快感
頻度不明蕁麻疹・アレルギー反応・浮動性めまい・味覚異常・多毛症他

デュタステリドは5αリダクターゼの抑制によってDHTの量を間接的に減らすため、性機能不全などの症状が多く見られます。

副作用が現れ、心身に異常をきたす場合には医師に相談した上で投与を中止するなど適切な処置を行いましょう。

デュタステリドに関するよくある質問

最後にデュタステリドに関するよくある質問についてまとめました。

Q. ジェネリック医薬品に効果が無いというのは本当ですか?

ジェネリック医薬品に効果が無いと言うのは嘘です。そもそもジェネリック医薬品とは新薬(洗髪医薬品)と同じ有効成分を使っており、新薬と同等の働きを持ちます。

流通させるにあたって厚生労働大臣の認可が必要であり、厳格な国の基準や法律などの審査を通過した上で販売されているのです。

製品によっては服用しやすいように大きさや味、香りなどを変更している場合もありますが、新薬との違いはほとんどなく、ジェネリック医薬品でも当然効果が期待できます。

Q. デュタステリドとフィナステリドを併用すると効果は高まりますか?

併用しても効果が高まるということはありません。どちらも5αリダクターゼを阻害する効果であり、デュタステリドのみ摂取すれば、DHTをほぼ完全に抑制することができます。

デュタステリドやフィナステリドとよく併用する薬としては毛母細胞を活性化させたり、血行促進をさせるミノキシジルタブレットが挙げられます。

Q. デュタステリドを飲み続けることで薬剤に耐性が付くことはないのでしょうか?

デュタステリドを服用し続けることで耐性が付くということはありません。

Q. デュタステリドは前髪・生え際の薄毛に対して効果はありますか?

前髪の薄毛や生え際の後退は原因がAGAである可能性が高いため、デュタステリドの服用することで改善効果が期待できます。

まとめ

今回はデュタステリドの効果や副作用について解説いたしました。本記事で重要なポイントは以下のxつです。

  • デュタステリドはフィナステリドよりも高い効果が期待できる
  • デュタステリドは性機能不全などの副作用がフィナステリドよりも高い確率で現れる
  • デュタステリドの効果を実感するには3カ月~半年ほど服用する必要がある
  • デュタステリドを服用することで起こる初期脱毛は薬が効いている証拠でもある

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