- 「つむじが2つあるとハゲやすいって聞いたけど本当かな…」
- 「つむじが2つあるからハゲないか心配」
この記事を読まれている方は、このような悩みを抱えているのではないでしょうか。そこで、本記事ではつむじが2つあるとハゲやすいという噂の真相について解説します。
具体的な薄毛対策方法についても解説してますので、ぜひ最後までお目通しください。
目次
つむじとは
つむじとは髪の毛が渦巻いている頭頂部にある部分のことを指します。人によって渦を巻く方向は異なり、左巻きか右巻きかの2つに分かれます。
また、人によってはつむじが2つあることもあり、これを「鳥居つむじ」とも呼びます。つむじが2つある人の割合は10%とも言われており、イチロー選手など大物の方が鳥居つむじであることから、天才型の方が多いなんて噂も。
何故渦巻いた形状をしているのかについては、明確なデータはありません。一説によれば、髪の毛に流れをつくることで、頭頂部全体が包まれるようにし、外的刺激などから頭皮を守るためとも言われています。
つむじの方向や数は生まれつきであり1つに直すことは難しい
つむじの方向や数は胎児のときには既に決まっている先天的なものであり、2つあるつむじを1つに減らしたり、つむじの向きを変えたりすることは難しいとされています。
つむじが2つあるとハゲやすいというのは本当か
つむじが2つあるとハゲやすいという噂があります。
これは、つむじが2つあることによって地肌が見える面積が1つの場合よりも広いことと、AGAは頭頂部から進行し始めることが多いため、つむじが2つあるとハゲやすいのでは無いかと言う憶測を基に広まりました。
しかし、つむじの数が多いからと言ってAGAになりやすく、ハゲやすいというのはデマであり、科学的根拠やデータ等は全くありません。
つむじの数とAGAの関係性は全くない
そもそもAGAはジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる男性ホルモンがアンドロゲンレセプターと呼ばれる受容体と結合することで、脱毛因子である「TGF-β」を生み出し、それによって髪の基となる毛母細胞や毛乳頭細胞の活動を抑制することで、薄毛が進行するというメカニズムです。
そのため、つむじの数とAGAのメカニズムには全く関連性は無いのです。
強いて言えば、つむじが2つあることで頭皮が露出している面積が広いことから、AGAを発症した際に頭頂部の進行が早いように見えるといったことは考えられるでしょう。
AGAになりやすい人の特徴や前兆
つむじとAGAの関係性が無いということがお分かりいただけたかと思いますが、ではどのような場合、AGAである可能性が高いのでしょうか。
以下3つの特徴と前兆について解説いたします。
- 母方の家系にAGAの人がいる
- 前頭部・頭頂部どちらかの毛が薄くなっている
- 喫煙をしている
それぞれ詳しく解説していきます。
母方の家系にAGAの人がいる
母方の家系にAGAの人がいる場合には、AGAになりやすい体質の可能性が高いと考えられます。
というのも、AGAはジヒドロテストステロンとアンドロゲンレセプターが結合することで、脱毛因子が生まれ、薄毛が進行するというものですが、アンドロゲンレセプターの量は母方の遺伝が大きく関係すると言われているためです。
前頭部・頭頂部のどちらかの毛が薄くなっている
AGAは頭頂部か前頭部(生え際)のどちらかから徐々に進行していく脱毛症です。そのため、以前よりもおでこが広くなっていたり、頭頂部のボリュームが少なくなっていると感じる場合には、AGAである可能性があります。
喫煙をしている
アメリカの研究機関が行った研究で、喫煙者と非喫煙者のジヒドロテストステロンの量を調べた際、喫煙者は非喫煙者と比べて14%も量が多いということが分かりました。
また、タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させてしまうため、頭皮に血が回りづらくなり、髪の毛に栄養が十分に届かなくなってしまうということも考えられます。
こうした事から、喫煙をすることでAGAになりやすくなってしまうと考えられます。
AGAを治療するにはAGA治療薬を用いた治療が効果的
AGAの原因はDHTによるものです。抜け毛の原因がAGAの場合には、いくら血行を改善したり、栄養を十分に摂ったところで予防には繋がりません。AGAには専用のAGA治療薬を使うことが、効果的です。
AGA治療薬には、大きく分けて以下3種類の薬があります。
- フィナステリド
- デュタステリド
- ミノキシジル(外用薬・内用薬)
フィナステリドとデュタステリドは5αリダクターゼの活動を抑制する効果があり、ミノキシジルは毛乳頭や毛母細胞の活動を活性化させ発毛を促進する効果があります。
海外の通販サイトなどで個人輸入をすることもできますが、必ず医療機関で処方してもらうようにしましょう。いずれの薬も副作用があり、中でもミノキシジルについては動悸・息切れなどが起こることがあります。
まとめ
今回はつむじの数とAGAの関係性について詳しく解説いたしました。本記事で重要なポイントは以下の3点です。
- つむじの数や方向は先天的に決まっているものであり変えることはできない
- つむじの数や方向によってAGAの発症リスクが変動することはない
- 母方の家系にAGAの方がいたり、前頭部・頭頂部が薄くなっていたり、喫煙をしている場合にはAGAになりやすい
専門のクリニックなどでは、採血検査でAGAであるかどうかを調べることができるため、気になる方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。