アトピーによる抜け毛は治せるの?薄毛・AGAの関連性や原因・対策を解説

湿疹やかゆみによって悩みを抱えることが多いアトピー性皮膚炎。症状には個人差がありますが、アトピー性皮膚炎の症状は様々なところに悪影響を与えます。実は「抜け毛・薄毛」とも深い関係があり、対策をとらないと進行する可能性があると言われるほどです。

アトピー性皮膚炎はどのような抜け毛・薄毛と関係があるのか、原因や対策を含めて詳しく解説をしていきます。

アトピー性皮膚炎と抜け毛・薄毛は関係があるの?

結論からあげると、アトピー性皮膚炎は「抜け毛・薄毛」と関係があります。もちろん抜け毛や薄毛の原因100%がアトピー性皮膚炎から来ているものではありませんが、アトピーが関係している人も少なくありません。

アトピー性皮膚炎の症状を持っている人で抜け毛や薄毛が気になり始めた人は普段のケアが進行を抑えるカギを握るため、しっかりと対策を知ったうえで日々のケアを行うようにしましょう。

アトピー性皮膚炎の人が抜け毛・薄毛になる2つの原因

アトピー性皮膚炎の人はどうしても肌が敏感になっているため、かゆみを強く感じてしまい、無意識のうちに頭皮を掻いてしまっている人も少なくありません。皮膚炎は人によって場所が異なり、頭皮に出てしまう人もいます。

頭皮にかゆみ・湿疹が出た際に、かゆみに負けて搔きむしってしまうと生えている髪も傷つけてしまい、ターンオーバーが乱れてしまいます。

ターンオーバーが乱れると頭皮環境が悪化し、髪の成長を阻害されるため、抜け毛・薄毛の原因につながってしまうのです。

他にも、アトピー性皮膚炎の人は頭皮を掻いてしまい、頭皮に小さな傷を作ってしまう人もたくさんいます。小さな傷から雑菌が繁殖し、髪の毛が育ちにくい劣悪な環境が原因で薄毛になってしまうという人も多いです。

アトピーから来る抜け毛・薄毛の進行を抑える5つの対策

アトピー性皮膚炎と抜け毛・薄毛の関係性について解説をしましたが、進行を抑える5つの対策が存在します。

  • アレルギー検査を行いアレルギー物質を把握する
  • 処方される治療薬を使用する
  • ストレスを溜めすぎない・体調を整える
  • 正しいシャンプーの方法を覚える
  • 理想的なシャンプーを使う

それぞれの対策について詳しく解説をしていきますので、参考にしてみてください。

アレルギー検査を行いアレルギー物質を把握する

人によってアレルギーに対する耐性は異なり、アトピーの人はまずどのようなアレルギー物質に反応するのかを把握しておきましょう。

例えば金属アレルギーの人が頭皮の部分に金属製のアクセサリーが接触してしまうと、そこから湿疹ができてしまうので、かゆみに負けて頭皮を掻いて雑菌の繁殖を促してしまう可能性があります。

どのアレルギー物質に反応をしてしまうのかを知っておくことにより、アトピー性皮膚炎の悪化を抑えて薄毛・抜け毛になってしまう原因を防げるため、アレルギー検査はいち早く行うようにしましょう。

処方される治療薬を使用する

アトピー性皮膚炎の人がかかりつけの病院で薄毛・抜け毛に関する悩みの相談を行うと、免疫抑制外用薬を処方してもらえる場合が多いです。処方箋もローションタイプとなり、しっかりと使うようにしましょう。

頭皮が潤っていない状態は、肌バリアの機能が低下しているため、毛根や頭皮にダメージが出てしまいます。

頭皮や毛根をしっかりと守ってあげるためにも、処方される治療薬は必ず使うようにしてください。

ストレスを溜めすぎない・体調を整える

ストレスや体調は薄毛・抜け毛・アトピーと深い関係があります。ストレスが溜まり過ぎている状態や体調が崩れてしまうと、ホルモンバランスまで崩れてしまうため、毛根の成長サイクルに悪影響を与えます。

ホルモンバランスの乱れを防ぐためにも、体調の変化やストレスには意識を向けて過ごすようにしましょう。

正しい洗髪の方法を覚える

髪を濡らして市販されているシャンプーを使って頭を洗う人が多いですが、正しいシャンプーの方法を知らないと抜け毛・薄毛を進行させてしまう可能性があります。

何気なく行うシャンプーですが、激しく洗ってしまうと逆に頭皮を傷つけてしまう場合が多く、雑菌の繁殖を促してしまうことも少なくありません。

抜け毛・薄毛になってしまう環境を作らないためにも、正しいシャンプーの方法は覚えるようにしましょう。

理想的なシャンプーを使う

正しいシャンプーを覚えるという点と合わせてシャンプー選びも意識するようにしてください。近年では様々なメーカー・ブランドがシャンプーの開発を行っており、洗浄力が強いタイプや髪をしっかりとケアしてくれるタイプ・肌に優しいタイプなどがあります。

中でも洗い心地に優れたさっぱりする洗浄力が強いシャンプーは、余分な皮脂だけでなく必要な皮脂まで洗い流してしまうため、頭皮のバリア機能が落ちてしまい毛根に直接ダメージが多く出ます。

しっかりとした育毛環境を作るためにも理想的なシャンプーを使うようにしましょう。

薄毛・抜け毛・アトピーが気になる人必見!理想的な洗髪の方法

理想的な洗髪の方法は6つのステップになります。

  1. ブラッシングを行う
  2. ぬるま湯でしっかりと頭を濡らす
  3. 少量のシャンプーを取り、手で泡立てる
  4. 頭皮をマッサージするように、中心から外側へと優しく洗う
  5. 洗い残しがないようにしっかりとすすぐ
  6. お風呂から出た際に、髪を優しい風で乾かす

上記の洗髪の中でも特に意識していただきたいのが「シャンプーを使いすぎない」「優しく洗う」という2点です。シャンプーを使い過ぎてしまうと洗い残しの原因になり、皮膚の炎症やフケの原因になってしまいます。

最初にブラッシングを行い、ぬるま湯で髪を濡らすことによって汚れをたくさん落とすことができているので、強く洗わなくても問題ありません。優しく頭皮をマッサージすることで血行促進も促せるため、正しい洗髪の方法を意識して過ごしていきましょう。

【悩み別】アトピー・薄毛が気になる人におすすめのシャンプーの選び方

アトピー性皮膚炎の人が薄毛を気にしている場合は、下記の2つのシャンプーを選ぶようにしましょう。

  • 保湿力が高いシャンプー
  • アミノ酸系・ベタイン系シャンプー

それぞれどのようなシャンプーなのかについて解説をしていきますので、薄毛・抜け毛で悩んでいる人は参考にしてみてください。

頭皮の乾燥が気になる人は「保湿力が高いシャンプー」

保湿力が高いシャンプーは女性が使っていることが多いですが、保湿力が高いと乾燥から頭皮を守ることができるため薄毛・抜け毛を防ぐことができます。

具体的には下記の成分が配合されているシャンプーは保湿力が高いです。

  • ココイルグルタミン酸Na
  • ココイルアラニンTEA
  • ラウロイルグルタミン酸Na

「ココイル」や「ラウロイル」といった表記が行われているシャンプーは保湿力が高いと考えるとわかりやすいです。

低刺激が良いなら「アミノ酸系・ベタイン系シャンプー」

赤ちゃん用シャンプーにも使われるほどで、地肌に優しいのが特徴です。

アミノ酸系やベタイン系シャンプーは下記のような表記が行われています。

  • ココアンホ酢酸Na
  • ラウラミドプロピルベタイン
  • コカミドプロピルベタイン

低刺激であれば湿疹・かゆみが出ている際にも痛い思いをしにくい上に、必要以上に皮脂を取らないため、肌に負担なく髪・頭皮を洗うことができます。

天然成分で作られたシャンプーに注目をしてシャンプーを選んでみるようにしましょう。

まとめ

アトピー性皮膚炎の人は肌トラブルが多いですが、ケアをしっかりと行わなければ薄毛・抜け毛になってしまうことも少なくありません。シャンプー選びや正しいシャンプー・日々の生活を意識することが大切で、ケアを行うことで進行抑制が可能です。

理想的な見た目作りを行っていくためにも、アトピー性皮膚炎の人や抜け毛・薄毛で悩んでいる人は5つの対策を意識して過ごしましょう。

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