育毛剤の有効成分を一覧で紹介!AGAへの効果や発毛剤との違いとは?

「育毛剤を選ぶにあたってたくさんある有効成分の見極め方が分からない」

「育毛剤を買ってはみたけれど自分に合っているのか分からない」

上記のような問題をお持ちの方は多いものです。症状に合った有効成分が明確に分かれば、育毛剤を選びやすくなるのではないでしょうか。

そこで、今回は育毛剤の有効成分にどういった働きがあるかや発毛剤との違い、おすすめの育毛剤などについてお話しします。ぜひ最後までお見通しください。

育毛剤の有効成分について

育毛剤の有効成分における働きは下記の3つが挙げられます。

  • 髪の成長を促す働き
  • 頭皮の環境を整える働き
  • 抜け毛を防ぐ働き

以下にて、それぞれの働きがある有効成分の一覧を紹介します。

髪の成長を促す働き

髪の成長を促す作用には、毛母細胞の活性化・血行の促進などがあります。血によって運ばれた栄養素・酸素をもとに毛母細胞が分裂・増殖を繰り返すことによって、毛髪は形成されます。

育毛剤の作用では、毛母細胞の元となる栄養素・細胞の活性を促す成長因子などの補充によって毛髪の形成を直接的にサポート。また、血管を拡張させ頭皮までしっかりと血を行き届かせることで、毛母細胞が活性化しやすい状態を作り出し、間接的にも毛髪の形成をサポートします。

毛母細胞を活性する有効成分

成分名備考
ステモキシジン化粧品メーカー、ロレアルによって開発されたもの。
T‐フラバノン国内の消費財メーカー、花王によって開発されたもの。
セイヨウオトギリソウエキスを原料とし、毛母細胞の増殖をサポートする。
パントテニルエチルエーテルビタミンB群のひとつ。毛母細胞の活性に必要な栄養素である。
ペンタデカン酸グリセリド国内の消費財メーカー、ライオンによって開発されたもの。
毛母細胞の活性化をサポート。
6‐ベンジルアミノプリン女性ホルモン量の低下に伴い減少する発毛物質、BMPの生成をサポート。

成長因子を補填する有効成分

成分名備考
リジュリン頭皮の線維芽細胞を活性化させたり、毛細血管の老化を防いだりしてくれる成長因子。
ツバメの巣エキスツバメの巣由来のエキス。古来、中国にて薬用として活用されてきた。
線維芽細胞を活性する成長因子を豊富に含む。
IGF血管を拡張させたり新陳代謝を促進させたりする作用のある成長因子

血管を拡張させる有効成分

成分名備考
アデノシン血管拡張作用がある他、あらゆる細胞におけるエネルギー代謝の原料となる物質。
センブリエキスお茶として親しまれている植物、センブリ由来のエキス。
血行促進の作用があるスエルチアマリンを豊富に含んでいる。
Ⅼ‐アルギニンアミノ酸の一種である。血行の促進をサポート。
ナイアシンアミドビタミンB群のひとつ。血管を拡張させることで血行をサポート。
イチョウ葉エキスイチョウの青葉から抽出したエキス。
豊富に含まれるフラボノイドには毛細血管を強化する作用がある。
セファランチンツヅラフジ科植物、タマサキツヅラフジの根・茎から抽出したエキス。
血行の促進・抗炎症の作用がある。別名タマサキツヅラフジアルカロイド。

頭皮の環境を整える働き

育毛をサポートするためには頭皮の環境を正常化させることも大切です。汗や皮脂、大気中の汚れなどによって頭皮に雑菌が繁殖したり炎症が生じたりすると、抜け毛を引き起こしてしまう恐れがあるためです。

特に頭皮における皮脂腺は全身の中で最も多く存在し、額から鼻にかけてのTゾーンの約2倍、背中の約3倍に当たる量とされています。過剰な皮脂は毛穴詰まりの原因となりがちなため、注意が必要。

育毛剤を使用することによって、皮脂の抑制や保湿、抗菌などに働きかけることができるため、最適な頭皮の環境を目指すことができるのです。

頭皮の環境を整える有効成分には、下記に挙げる働きを持つものがあります。

  • 皮脂の抑制
  • 保湿
  • 炎症の防止
  • 抗菌
  • 抗酸化

以下にてそれぞれの働きを持つ有効成分を紹介します。

皮脂の抑制

成分名備考
アスコルビン酸ビタミンCの別名。皮脂の抑制の他、コラーゲンの維持や抗酸化などをサポート。
カシュウタデ科の植物、ツルドクダミの根から抽出したもの。皮脂を抑制する働きがある。
ピリドキシンHCIビタミンB群のひとつ。皮脂の抑制をサポートする。

保湿

成分名備考
アセチルグルコサミンアミノ糖の一種。
ヒアルロン酸の原料として吸収され頭皮の保護をサポート。
アロエエキス古来薬用として親しまれてきたアロエ由来のエキス。保湿性に優れている。
加水分解エラスチン動物の血管組織などから化学処理によって抽出した成分。
保湿性に優れている。
コンドロイチン硫酸ナトリウムサメの軟骨由来のナトリウム塩。保湿性が高く頭皮の保護に働く。
水溶性プロテオグリカンサケの軟骨由来のたんぱく質。頭皮のハリを保つ。
ビタミンA油 脂溶性ビタミン。皮膚・粘膜を保護する作用がある。
頭皮のバリア機能をサポート。
ホホバ油ホホバの樹木から抽出された保湿性に優れた成分。
化粧品の原料として広く親しまれている。
リシン体内での合成ができない必須アミノ酸の一種。健全な髪・頭皮の元となる。

炎症の防止

成分名備考
イオウ体内に必須のミネラル。
抗炎症の作用があり、頭皮におけるフケの防止をサポート。
カワラヨモギエキスキク科の植物、カワラヨモギ由来のエキス。
消炎や細胞修復、抗アレルギーなどの作用がある。
グリチルレチン酸マメ科の植物、甘草由来の成分。頭皮の肌荒れを防ぐ効果がある。
ジフェンヒドラミンHCI 抗ヒスタミン薬として風邪・鼻炎の薬に使用されている。
頭皮においても、抗炎症作用によって肌荒れの改善をサポート。
ローマカミツレ花エキスハーブティー・アロマオイルなどで親しまれる植物、カモミール由来のエキス。
フケ・かゆみの改善をサポート。

抗菌

成分名備考
イソプロピルメチルフェノール殺菌・抗菌力が高く、頭皮を雑菌から守る働きがある。
殺菌剤の役割を果たすため、添加物としても活用されている。
チョウジエキス漢方薬として親しまれる植物、丁子由来のエキス。
クローブエキスとも呼ばれ、肌を清潔に保つ作用がある。
ピロクトンオラミン防腐剤として活用されることの多い有機化合物。
頭皮のにおいやフケ、かゆみの予防をサポート。
ボタンエキス牡丹の根の表面から抽出されるエキス。
古来中国では薬用として親しまれ、抗菌・血行の促進をサポート。 
ユーカリエキスユーカリの葉部分から抽出されるエキス。
強い抗菌作用があり、頭皮を雑菌から守る働きがある。

抗酸化

成分名備考
L-システイン抗酸化をサポートしてくれるアミノ酸。頭皮の新陳代謝に働く。
酢酸トコフェロール酢酸とビタミンEの化合物。抗酸化・血行の促進に働く。
シスチン髪の形成をサポートするアミノ酸。抗酸化作用があり健全な頭皮の維持に役立つ。
トコフェロールビタミンEを指す。抗酸化・血行の促進をサポート。
トリペプチド-1銅2つ以上のアミノ酸から成るペプチドとミネラルの銅が結合した化合物。
浸透力が高く、抗酸・抗菌作用がある。

抜け毛を防ぐ働き

抜け毛の大きな要因となるのは、男性ホルモンであるDHTが元となって生成される脱毛因子によるものです。毛根にある毛乳頭にDHTが多く存在する場合、毛母細胞の機能が低下してしまい抜け毛を進行させてしまうことに。

育毛剤の有効成分にはDHTの基となる5αリダクターゼの働きを抑制してくれるものがあるため、抜け毛の予防・防止を目指すことができるのです。

成分名備考
エチニルエストラジオール女性ホルモンの一種。育毛を促す作用がある。
不足すると男性ホルモンが優位となり抜け毛の発生に繋がることも。
冬虫夏草エキス中国に自生するキノコ、冬虫夏草由来のエキス。
5αリダクターゼを抑制する働きがある。また、抗炎症・保湿もサポート。
ノコギリヤシ北米南東部のヤシ科植物、ノコギリヤシ由来のエキス。
抜け毛を抑制する作用があることが複数の臨床調査によって提唱されている。
ヒオウギエキス保湿性に優れている他、5αリダクターゼを抑制する作用がある。

5αリダクターゼとは
5αリダクターゼは体内の還元酵素であり、男性ホルモンであるテストロンと結合することによってDHTを生成する働きがある。5αリダクターゼの感受性が高いとAGAになりやすい傾向にある。

育毛剤と発毛剤との違いとは

育毛剤と発毛剤の明確な違いは、医薬品であるか医薬部外品であるかです。薬機法によると、発毛剤はAGAの治療を目的とした医薬品である一方、育毛剤は疾患の有無を問わず抜け毛の予防・頭髪の現状維持を目的とした医薬部外品であると定義されています。

医薬品である発毛剤を購入するにあたって、医師・薬剤師による内診が必要となりますが、医薬部外品の育毛剤は誰でも手軽に薬局などで手にすることが可能。また、発毛剤だけに血管を拡張する作用のある医薬成分、ミノキシジルが配合されている点でも両者の大きな違いとなります。

注意したい育毛剤の副作用とは

育毛剤を使用することで、人によって副作用が生じることもあります。そもそも育毛剤には先に述べた有効成分以外にも、成分を長期的に保存するための防腐剤や成分同士を乳化させるための活性剤、香料や着色料などが添加されています。そして、人によってはこうした添加物に対してアレルギー症状を引き起こす場合があることも。

例えば、アルコールに対してアレルギーがある場合、エタノールの配合されている育毛剤を使用することによって頭皮の乾燥・かゆみを引き起こす恐れがあります。また、パラベンに代表される防腐剤にも頭皮の炎症を引き起こす副作用の可能性があるのです。

肌が弱い方・特定の添加物に対してアレルギーをお持ちの方は育毛剤を購入するにあたって、含有成分をよく確認しておくことをおすすめします。

【おすすめ】医薬部外品の人気育毛剤を紹介!

ここで、手軽に手に入る医薬部外品のおすすめ育毛剤を紹介します。

NUOSS(ヌオス)

ヌオスはトップサロンのアジュバングループによって2021年10月に開発されたばかりの新しい育毛剤です。同グループは2018年、数ある化粧品原料の中からフィトスフィンゴシンという成分に育毛をサポートする働きがあることを発見しました。

皮膚の最外層に位置する脂質であるフィトスフィンゴシンは皮膚のバリア機能を高める役割を担うもの。また、フィトスフィンゴシンで頭皮の環境を整える他、パントテニルエチルエーテルやセンブリエキス、タマサキツヅラフジアルカロイドといった有効成分によって血行・毛母細胞に働きかけ育毛を促します。

従来の有効成分と新しい有効成分による相乗効果を試してみたい方におすすめの育毛剤といえるでしょう。

スカルプD 薬用育毛トニック

ヘアケアブランドとして広く知られるスカルプシリーズにおける育毛トニックは3つの有効成分と保湿効果のある豆乳発酵液によって育毛と頭皮の環境をサポートします。この3つの有効成分には、dlトコフェロールやタマサキツヅラフジアルカロイド、グリチルレチン酸が含まれており、血行の促進・炎症の防止をサポート。

また、国産の大豆3種の胚芽部分から抽出した豆乳発酵液はイソフラボンを豊富に含み頭皮の状態を整えます。スカルプシリーズには育毛に特化したシャンプーやコンディショナー、ヘアケアグッズなどの展開もあるため、髪のトータルケアを目指したい方におすすめです。

サクセス 薬毛育毛トニック 無香料

花王のサクセス薬毛育毛トニック には自社により開発した有効成分、Tフラバノンが配合されており髪のボリュームアップをサポート。また、ナイアシンアミドによる血行の促進、ピロクトンオラミンによる抗菌作用によって健全な頭皮を目指します。

無香料なので、独特のにおいが苦手な方にとってもおすすめです。

育毛剤に関するよくある質問

ここで、育毛剤を選ぶにあたってよく挙がる質問を紹介します。

Q.育毛剤の有効成分は厚生労働省で認められたものですか?

基本的に育毛剤の有効成分とされるものは厚生労働省によって薬事承認されたものとなります。厚生労働省の承認を得ることによって、初めて「薬用」や「医薬部外品」、「育毛剤」と表記することができるのです。

ただし、治療を目的とする医薬品と違い、医薬部外品は育毛の予防・現状維持を目的とすることを考慮しておきましょう。

Q.ミノキシジルが効かない人はいますか?

薄毛の原因によって効果の度合いは異なりますが、血管の拡張を促すミノキシジルには薄毛全般の改善をサポートする働きがあります。

ミノキシジルが効かないと感じる場合、正しく使用できていなかったり効果が実感できるまで使用を継続できていなかったりする可能性があります。ミノキシジルは定められた用量・回数での使用を半年程度続けることによって初めて効果が実感できるようになります。

また、自己免疫疾患によって引き起こされる円形脱毛症の場合、ミノキシジルの作用だけではカバーしきれないことがあります。

Q.市販の育毛剤は効かないのでしょうか?

医薬部外品である市販の育毛剤は、緩やかに育毛をサポートしてくれるものです。そもそも、薬機法によって医薬部外品の目的はあくまで予防・現状維持にとどまることが示されています。このことを考慮した上で、厚生労働省によって育毛剤に配合される有効成分の濃度が定められているのです。

配合濃度が高すぎたり低すぎたりする場合、医薬部外品として認められません。市販の育毛剤には即効性のある目に見えた効果は実感できませんが、長い目で見て抜け毛を予防していく効果はあるといえるでしょう。

Q.女性育毛剤の成分でおすすめは何ですか?

女性育毛剤におけるおすすめ成分は女性ホルモン様の働きを担うものです。なぜなら、女性に生じる薄毛の原因は、不規則な生活や栄養の偏り、加齢などによる女性ホルモン量の低下であるためです。

育毛剤に含まれるグリチルレチン酸やエチニルエストラジオール、ニンニクエキスといった有効成分には不足した女性ホルモンに代替する働きがあります。育毛剤を選ぶにあたって、これらの成分が原料に記載されているかどうか確認すると良いでしょう。

Q.AGAは育毛剤で治せますか?

育毛剤によってAGAを治すことはできません。先に述べたように、育毛剤はあくまで抜け毛の予防・頭皮の現状維持を目的としたものです。

AGAを治すためには、AGA治療を目的とした医薬品である発毛剤を使用したり、クリニックに相談したりすることをおすすめします。

まとめ

今回は育毛剤の働きや有効成分、発毛剤との違いなどについてお話しさせていただきました。改めて、本記事の重要ポイントを下記にまとめます。

  • 育毛剤の有効成分には髪の成長を促す働きや頭皮の環境を整える働き、抜け毛を防ぐ働きがある
  • 育毛剤と発毛剤の違いは医薬品か医薬部外品かという点とミノキシジル配合の有無にある
  • 人によっては、育毛剤に含まれる添加物によって副作用を起こす可能性がある

本記事を通して、育毛剤の成分の見極めに悩む方々が明確な成分の働きを知り、自分に合った方法で抜け毛を予防していくことができれば幸いです。

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