- 「紫外線対策をしないと髪の毛が痛むって聞いたけど本当かな…」
- 「染めてないのに髪の毛が茶色になったけど、これって紫外線が関係してるの?」
この記事を読まれている方は、このようなお悩みを抱えているのではないでしょうか。そこで本記事では紫外線が髪に与える影響と、具体的な対策方法まで解説いたします。
最後には髪と紫外線に関係するよくある質問についても、まとめていますので、ぜひお目通しください。
目次
紫外線が髪の毛に与える影響
紫外線が髪の毛に与える影響としては、主に以下の3点が挙げられます。
- 髪の毛が変色する
- 髪の毛パサつきゴワゴワとした手触りになる
- 頭皮環境の悪化により髪の毛が十分に成長できなくなる
それぞれ詳しく解説していきます。
髪の毛の色が変色する
髪の毛はメラニン色素が含まれており、これによって黒色を保っています。髪が紫外線を浴びると、髪の表面を覆っているキューティクルが剥がれ、その隙間から髪の毛の内部に紫外線が入ります。
紫外線が髪内部に入った際、メラニン色素によって一定のダメージは軽減されますが、紫外線量があまりにも多い場合にはメラニン色素が吸収しきれなくなってしまい、メラニン色素の分解がはじまります。
こうしたことで、髪の毛のメラニン色素が減少し退色してしまった結果、髪の毛が赤みがかった茶色に変色してしまうのです。
髪の毛がパサつきゴワゴワとした手触りになる
髪の毛の表面を覆うキューティクルは、皮脂などと同じように髪の毛内部の水分を蒸発させないよう、保水する役割を持っています。
先にも述べた通り、紫外線を浴びると髪の毛のキューティクルは剥がれてしまい、髪内部の水分が蒸発することで髪の毛がパサつき、ゴワゴワとした手触りになり、枝毛などのトラブルを引き起こすことになります。
頭皮環境の悪化により髪の毛が十分に成長できなくなる
顔と比べて頭に当たる紫外線量は約3倍とも言われています。頭皮は髪の毛によって一定量の紫外線をカットできているものの、当然100%カットできている訳ではありません。
頭皮を含め、肌に紫外線が当たると、紫外線のダメージから肌を守るために、肌の基となる角質細胞の生成が早まります。通常よりも早いスピードで角質細胞が作られるため、角質細胞が保有する保湿因子なども十分に作られず、乾燥している肌が作られてしまいます。
頭皮が乾燥した状態になると、皮脂が過剰分泌されやすくなり、それによって毛穴の詰まりや炎症を引き起こし、頭皮環境が悪化。
そうして、髪の毛が十分に成長できない状態になってしまい、髪の毛が細くなったり、抜け毛が増えたりしてしまいます。
髪の毛の紫外線対策方法
髪の毛の紫外線対策方法としては、以下の3点が挙げられます。
- 髪用の日焼け止めスプレーを使う
- 帽子などを使って紫外線を直接カットする
- ヘアオイルや洗い流さないトリートメントを使う
それぞれ詳しく解説していきます。
日焼け止めを使う
日焼け止めと聞くと、肌に塗るものだと思われますが、実は髪にも使うことができます。日焼け止め成分が含まれたヘアオイルやトリートメントなどが挙げられますが、オススメはスプレータイプのものです。
ヘアオイルやトリートメントの場合、髪の毛を保護するには十分ですが、頭皮に塗布し辛いため、頭全体を対策することができません。しかし、スプレータイプであれば、頭皮にも満遍なく塗布することができるため、紫外線による頭皮環境の悪化も対策できるのです。
スプレータイプの日焼け止めは髪用として売り出されているものは少なく、ほとんどは「髪にも使える全身用日焼け止めスプレー」として売られているため、気をつけましょう。
帽子を使って紫外線を直接カットする
髪がつぶれてしまう点などデメリットもありますが、帽子を被って紫外線を直接カットするというのも有効的な対策方法の一つです。
注意するべき点としては分け目。同じ分け目に負荷をかけ続けていると、髪の毛が引っ張られて抜けてしまったり、血行不良を引き起こしヘアサイクルが乱れてしまう原因にもなります。そのため、帽子を被る際は定期的に分け目を変えることを心がけると良いでしょう。
また、帽子を被ることに抵抗があるという方は、日傘などを使っても構いません。
ヘアオイルや洗い流さないトリートメントを使う
紫外線によってキューティクルが剥がれてしまった髪の毛は、中の水分が蒸発してしまっており、水分量が足りていません。ヘアオイルや洗い流さないトリートメントを塗ることで、保湿される他、髪の毛がコーティングされ紫外線によるダメージを減らすことができます。
髪の毛と紫外線に関するよくある質問
最後に髪の毛と紫外線に関するよくある質問について、まとめて回答いたします。
Q. 日焼けによって茶色くなってしまった毛を治すにはどうすればいいでしょうか?
髪の毛を染める他に手はありません。
髪の毛は活動が止まった細胞によって作られているため、メラニン色素が減ったからといって、何かしらの細胞分裂が起こり元の量に戻るといったことはないのです。そのため、トリートメントなどで保湿をしたからといって色は戻りません。染める必要があります。
Q. 日焼け止めを選ぶ際にはどういった点を見ればいいでしょうか?
日焼け止めを選ぶ際には、SPFとPAをチェックするようにしましょう。
紫外線はUV-A・UV-B・UV-Cという3つの波長によって構成されており、UV-Cのほとんどは地表に届きません。そのため、紫外線対策する際にはUV-AとUV-Bを対策する必要があります。
SPFはUV-B・PAはUV-Cをどれぐらいまで防げるかの指標です。SPFは数値で表記されており、最大はSPF50+(51よりも大きい)になります。一方、PAは「+」の数で4段階に表記されており、最大はPA++++となります。
Q. 紫外線によってハゲるというのは本当ですか?
紫外線が直接的な抜け毛の原因になることはありませんが、紫外線による頭皮環境の悪化により、抜け毛を招く原因にはなります。
先にも述べた通り、頭皮が紫外線を浴びすぎると、皮膚のターンオーバーが乱れることで、未成熟な角質層が作られ、乾燥しやすく、皮脂分泌も多くなり、毛穴の詰まりや炎症を引き起こして、抜け毛に繋がることがあります。
しかし、抜け毛の原因として紫外線が取り上げられることは少なく、ほとんどがAGA(男性型脱毛症)であると考えられます。抜け毛が気になる方は、一度専門のクリニックなどで診察を受けることをオススメします。
まとめ
今回は紫外線が髪に与える影響と対策方法について解説いたしました。今回の記事で重要なポイントは以下の4つです。
- 髪が紫外線を浴びると退色したりパサつく他、頭皮環境を悪化させる恐れがある
- 髪にも日焼け止めを使って紫外線を対策する
- 帽子や日傘など直接的に紫外線をカットしても問題ない
- ヘアオイルやトリートメントを使って髪の保湿とコーティングを行う
ぜひ実践してみてくださいね。