- 「頭皮が乾燥するとフケがでるって本当?」
- 「頭皮が乾燥する原因って何?対策するにはどうすればいいの?」
- 「頭皮が乾燥するとフケ以外に何かあるの?」
この記事を読まれている方は、このような悩みや疑問を抱えているのではないでしょうか。そこで本記事では頭皮の乾燥によってフケが発生するメカニズムをはじめ、原因や対策方法などを解説いたします。
最後に、頭皮の乾燥に関するよくある質問についてもまとめていますので、ぜひお目通しください。
目次
頭皮が乾燥するとターンオーバーが乱れ角質がフケとなる
何らかの原因によって頭皮が乾燥すると、肌が紫外線などの外的刺激から守るためにターンオーバーのサイクルが早め、未成熟な角質によって表皮を重層化するようになります。
ターンオーバーとは表皮の角層が生まれ変わる新陳代謝のことを指します。具体的には、表皮の一番内側にある基底層で作られた角質細胞が外側の層に向かって押し上げられていき、古い角質が剥がれ、新たな角層が生まれるサイクルのことです。
健康的な肌の場合、ターンオーバーは約4週間~6週間の期間で行われると言われていますが、紫外線などの外的刺激によって早まってしまうのです。
ターンオーバーが早まるということは、剥がれる角質の量も多くなります。この剥がれ落ちた角質こそがフケの正体。そのため、頭皮が乾燥することでフケが出てしまうのです。
頭皮が乾燥する原因
頭皮が乾燥する原因としては、主に以下の3点が挙げられます。
- 紫外線
- 加齢による皮脂量の減少
- 洗いすぎによって必要以上に皮脂を落としてしまっている
それぞれ詳しく解説していきます。
紫外線
頭皮が乾燥する原因として多く挙げられるのが、紫外線によるもの。頭皮は顔と比べて約3倍もの紫外線量を浴びており、体の中でも紫外線の影響を受けやすい部位とも言えるでしょう。
先ほど、頭皮が乾燥すると外的刺激から守るために肌は未成熟な角質で重層化されるとお話しましたが、これは紫外線を浴びすぎることによっても、起こり得ます。紫外線を浴びすぎると、その刺激から守るために角質が重層化していくのです。
重層化している角質は正常なターンオーバーのサイクルで作られた角質と比べて、短い期間で作られていることから未成熟であり、保水力に欠けているため、頭皮の乾燥を引き起こします。
加齢による皮脂量の低下
個人差こそあるものの、加齢によって皮脂量が低下するとされており、他にもセラミドなどの細胞間物質や保湿因子なども低下する傾向にあります。
これらが原因によって肌の保水が十分に出来ず頭皮が乾燥してしまうのです。
洗いすぎによって必要以上に皮脂を落としてしまっている
洗浄力が強すぎるシャンプーを使っていた李、40度以上のお湯で髪を洗い流している場合には、必要以上に皮脂が落されている可能性があります。
洗浄力が強すぎるシャンプーの成分
洗浄力が強すぎるシャンプーの多くには「高級アルコール系」の洗浄剤が多く配合されており、具体的な成分としては
- ラウリル硫酸ナトリウム
- ラウレス硫酸ナトリウム
- ラウレス硫酸アンモニウム
などが挙げられます。高級アルコール系シャンプーは、その名と反して原材料が安価なため、1,000円以下で販売されているものに多く含まれています。
また、男性向けシャンプーの場合にも注意が必要です。男子は男性ホルモンの影響により、皮脂分泌の量が女性と比べて多いことから洗浄力の強いシャンプーが多くあります。
40度以上のお湯で髪を洗い流している
40度以上のお湯で髪を洗い流すと、皮脂を過剰に洗い落としてしまい、シャンプーと同様に乾燥を招きます。髪を洗い流す際には37度~38度のお湯を使うようにしましょう。
頭皮が乾燥することで頭皮環境が悪化し抜け毛に繋がる
乾燥している状態の頭皮は外的刺激に弱く、摩擦や紫外線などによって炎症しやすくなっています。また、人によっては皮脂が過剰分泌してしまい毛穴が詰まってしまったり、酷い場合には脂漏性皮膚炎になったりすることもあるでしょう。
こうして頭皮環境が悪化することで、髪の毛の成長にも悪影響を及ぼし、新たに生えてくる髪の毛が弱くなり、抜け毛が増加してしまうのです。
頭皮の乾燥に効果的な対策方法
頭皮の乾燥に効果的な対策方法としては、以下のxつが挙げられます。
- 頭皮用の保湿ローションを使う
- アミノ酸系・べタイン系のシャンプーを使う
- 質の高い睡眠をとる
- 栄養をしっかり摂る
それぞれ詳しく解説していきます。
頭皮用ローションや保湿効果のある育毛剤を使う
顔に化粧水や乳液を使って保湿するのと同様に、頭皮用ローションや保湿効果のある育毛剤を使って頭皮も保湿してあげるようにしましょう。
肌が乾燥状態の場合はもちろんですが、脂性肌の方の場合でも同様です。先にも述べた通り、肌が乾燥することで皮脂の過剰分泌は起こるのです。
脂性肌の方はその働きが特に顕著であるため、「どうして皮脂が沢山でているのに保湿をする必要があるの」と思われるかもしれませんが、あらかじめ保湿ケアをすることで、皮脂の過剰分泌を防ぐことができます。
アミノ酸系・べタイン系のシャンプーを使う
乾燥肌の方は「アミノ酸系」か「ベタイン系」のシャンプーを使いましょう。アミノ酸系のシャンプーは潤いを残しながらも適度な洗浄力があり、美容院でもよく取り扱われています。
代表的な成分としては以下のものが挙げられます。
- ココイルグルタミン酸TEA
- ココイルグルタミン酸2Na
- ラウロイルメチルアラニンNa
乾燥肌である上、肌が敏感な方は「ベタイン系」のシャンプーがおすすめです。ベタイン系のシャンプーは赤ちゃん用のシャンプーにも使われるほど低刺激であることが特徴的です。しかし、比較的値段が高いというデメリットも。
代表的な成分としては以下のものが挙げられます。
- コカミドプロピルベタイン
- ラウラミドプロピルベタイン
- ラウリルヒドロキシスルタイン
質の高い睡眠をとる
質の高い睡眠をとることは頭皮の健康状態を保つために、非常に大切です。先にも述べた通り、睡眠時に成長ホルモンは分泌されており、眠りが浅い状態の場合には十分に分泌されません。
質の高い睡眠をとるには以下のことを実践してみましょう。
- 睡眠の3時間前に食事を済ませる
- 睡眠の前に入浴をする
- 適度な室温に調整する
- 部屋の明るさを極力暗くする
- 音楽などを流さない(40db以下であれば問題無し)
- 睡眠の3時間以上前に適度な運動を行う
睡眠の質に合わせて、睡眠時間の量も大事です。しかし、人の適切な睡眠時間というのは体質によって大きく左右され、実は「絶対に何時間が良い」という研究結果はありません。
ただ、厚労省が発表している内容では6時間~8時間が推奨されており、成長ホルモンの分泌の点で考えても5時間は摂ることが好ましいため、それぐらいの時間でを目安にすると良いでしょう。
栄養をしっかり摂る
肌のターンオーバーを正常化させるために、栄養をしっかり摂るようにしましょう。特に以下の成分を意識的に摂ると良いでしょう。
成分名 | 役割 |
---|---|
ビタミンA | ・ターンオーバーの促進 ・コラーゲン/ヒアルロン酸の生成促進 ・皮脂分泌量のコントロール |
ビタミンB6 | ・皮膚の抵抗力増進 ・タンパク質や脂質の代謝促進 |
ビタミンC | ・ターンオーバーの促進 ・コラーゲン/ヒアルロン酸の生成促進 ・皮脂分泌量のコントロール ・メラニンの無色化/生成抑制 |
ビタミンE | ・抗酸化作用 ・ターンオーバーの促進 |
タンパク質 | 肌の基となる |
亜鉛 | ターンオーバーの促進 |
食生活の中で取り入れることが難しい場合は、サプリメントなどを活用してみても良いでしょう。
まとめ
今回は頭皮の乾燥によって髪に与えられる影響や、乾燥の原因から対策方法まで解説しました。本記事で重要なポイントは以下の4つです。
- 頭皮が乾燥すると乾性のフケができやすくなる
- 頭皮が乾燥し頭皮環境が悪化することで抜け毛が増える可能性がある
- 頭皮が乾燥する原因は紫外線や加齢、皮脂の落とし過ぎなどが挙げられる
- 頭皮の乾燥を対策する方法は保湿ローションの使用や生活習慣の改善が必要
解説した対策方法を、ぜひ試してみてくださいね。