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機能性ペプチドによる毛髪成長促進効果を発見
[ 新たな育毛製品、スカルプケア製品への応用可能性 ]
株式会社アジュバンコスメジャパン(本社:兵庫県神戸市中央区下山手通五丁目5番5号 代表取締役会長兼社長:中村豊、以下「アジュバンコスメジャパン」という)と国立研究開発法人理化学研究所生命機能科学研究センター 器官誘導研究チーム(辻孝チームリーダー、以下「理化学研究所」という。)の共同研究チームは、化粧品で利用されている特定の機能性ペプチドが毛髪の成長促進効果を有することを発見しました。
毛髪は、毛包という器官の毛母細胞が毛乳頭の指令を受けて増殖することにより生み出される上皮細胞の集合体で、その内部が線維化したものです(図1) 。毛髪は、人々の社会性や生活の質に深く関係するため、脱毛症の改善に向けて、様々な育毛成分の探索や多数の商品が製品化されており、現在でも科学的なエビデンスに基づく男性型脱毛症のみならず女性の脱毛症にも有効な新規育毛成分が世界中で期待されています。
今回、共同研究チームは新たな育毛成分の発見を目指し、成分の探索を行いました。その結果、化粧品成分として用いられる特定の機能性ペプチド(アミノ酸が重合したもの、以下「機能性ペプチドA」という。)がミノキシジルと同等に毛髪を成長させることを発見すると共に、この機能性ペプチドAが、毛髪の成長を制御する毛乳頭細胞における育毛に関連する生理活性物質の遺伝子の発現を誘導することを明らかにしました(図2)。
本研究成果は、機能性ペプチドAが育毛効果を有することから皮膚科学の研究に貢献すると共に、この機能性ペプチドAを育毛のための機能特化成分として応用することにより、これまでにない育毛製品やスカルプケア製品、化粧品などへの応用が期待されます。アジュバンコスメジャパンでは、この度の研究成果を活かし、人々の健康長寿やヘルスケア製品への応用を進めていきます。
本研究成果から、アジュバンコスメジャパンと理化学研究所は共同でこの機能性ペプチドAの育毛効果において特許出願をすると共に、次の通り第25回日本臨床毛髪学会学術集会(2020年11月30日開催)にて発表いたしました。
[ 外部発表 ]
演題名:ペプチドによる毛幹成長促進効果に関する研究
発表者名:中村荘太1)
共同演者名:高橋秀樹1), 向井佑紀美1), 永谷貴弘1), 増田健二1), 辻孝2)
1) アジュバンコスメジャパン
2) 理化学研究所 生命機能科学研究センター
プレスリリースは コチラ から
2021.02.26