毛髪とは、外部の刺激から頭を保護するだけではなく、外見にも大きく影響するとても重要な存在です。
誰もが、しっとりとした潤いのある健康な毛髪を保ちたいと望んでいますよね。
毛髪の仕組みや構造を理解した上で、本当に正しいケアは何なのかを考えましょう。
毛髪の構成要素
ケラチンでつくられたウロコ状の組織キューティクル(毛小皮)
水や薬剤などの浸透に対する抵抗力があり、pHがアルカリ性に傾くと開き、酸性に傾くと閉じる。
皮質細胞と間充物質からできているコルテックス(毛皮質)
髪色を染めるメラニン色素も含まれる。
皮質細胞は強度を与え、間充物質は弾性としなやかさ、水分保持を担う。
まだ十分に解明されていない髪の中心部分メデュラ(毛髄質)
太い髪ほど毛髄質のあるものが多く、細い髪ほど少なくなり、まったく無いものもある。
毛髄質が多い毛髪はパーマがかかりやすい。
健康な毛髪はイオンバランスが整ったpH4.5~5.5の弱酸性の状態で、これを「毛髪の等電点」といいます。
理想的な毛髪状態
弱酸性(pH4.5~5.5)キューティクルは閉じた状態
ヘアカラー・パーマ後の毛髪状態
アルカリ性に傾いている残留アルカリにより、
キューティクルが開いた状態